昨日Yahoo!で見付けた、緩和ケアに関するニュース。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190504-00010001-bfj-soci
どこまで本当かは分かりませんが、最近の医療制度、何かおかしいと思います。
確かに、病院には利益が必要ですし、国は医療費を削減したいのでしょうが、
そのしわ寄せが患者の命や心に行くというのは・・・
さて、癌と関わりがない人には全く関係ない話題ですが、
癌や緩和ケアと関わることになったのをきっかけに知った、
自分の、「モルヒネ」に対する誤解について。
少しでも気持ちが楽になる人がいれば、と思って、
珍しく、まじめな内容を発信してみようと思います。
「モルヒネ」と聞いて、どんなことをイメージしますか?
私が持っていたイメージは、
・病気で死ぬ間際、苦しんでいる人に使う薬
・使うと楽になるが、できるだけ使わない方がいい
みたいなものでした。
昔、テレビドラマなどで見た記憶が残っているのだと思います。
恐るべし、マスメディアの力。
しかし、最近、「緩和ケア」について調べた中で、
このような「モルヒネ」のイメージが、全くの間違いだと知りました。
今は、「痛みを和らげる目的で、早い段階から必要に応じて使う薬」のようです。
※私は、医療関係者でも何でもないので、
不正確な記述があるかもしれませんが、ご了承ください。
最近の緩和ケアでは、痛みを和らげる目的で、
死ぬ間際でなくても、早い段階から必要に応じてモルヒネを使う、
というのが常識だそうです。
薬なので、当然、ある程度の副作用はあるようですが、
それ以上に、痛みを和らげる効果が大きいため、非常に有用な薬のようです。
そして、緩和ケアが続くと想定される期間、
通常は、数ヶ月~数年だと思いますが、
ある程度使い続けても、死期を早めることはなく、
痛みを和らげる効果も、すぐになくなる、ということはないようです。
自分や家族が末期がんになった時、
「医療用麻薬を使います」「モルヒネを使います」などと言われたら、
死が間近に迫ってるような感じがして、抵抗を感じてしまうと思います。
しかし、これらが命を縮めることはない、というのが最近の考え方のようですし、
治療が難しい末期の段階で、痛みが最大の苦痛ということであれば、
痛みを和らげるのに全力を注ぐ(+副作用を減らす)のが合理的なことも多いでしょう。
痛みが改善してストレスが減れば、多少なりとも、残りの人生をより楽しむことができるかもしれません。
とはいえ、これだけ知識を仕入れていても、いざ自分がガンになったとしたら、
そして、医師から「モルヒネを使いましょう」と言われたとしたら、どんな気持ちになるか・・・
想像もできないですが、
少なくとも、「100%ネガティブに捉える必要はない」
ということを知っているだけでも、気持ちは大きく違うと思います。
身近な人がガンになったことで、幸か不幸か、
癌という病気や治療方法、緩和ケアとは何か、などについて、
いろいろ勉強することができました。
どこまで正しく理解できているか分かりませんが、
ネットや本の情報を鵜呑みにしてはいけない、というのが最大の気付きです。
実際に、医師からも、
期待を持たせて財産を狙うような、良くない情報も多いから、気を付けるように、
と釘を刺されました。
直接医師や看護師の方々から聞いた話と、書籍を複数(異なる考え方のものをいくつか)読んで、
共通する内容は、間違っていない可能性が高いと思いますが、
「それ以外は、あまり当てにしない」と決めないと、
ネット上や書籍などに溢れる、変な情報に惑わされてしまうと思います。要注意です。