12月15日。ついにこの日が来ました。第三十三番、谷汲山華厳寺。早朝に家を出て大垣へ、樽見鉄道で谷汲口へ向かいます。
谷汲口で降りるつもりでしたが、いろいろあって列車を降りたのは神海。そこから歩いて鍋原へ、電車で高科へ、そこから歩いて谷汲山まで歩くことになりました。
谷汲口駅から約3キロ。歩きながら、今まで巡ってきた三十二ヶ所のことをいろいろ思い起こしてみます。
まず、よく歩きました。1日10キロ以上も何度かあったな・・・
いろいろ考えました。始めた頃と今とで、自分の中で考え方が変わった部分も多いです。
当然と言えば当然ですが、お寺の雰囲気はそれぞれ違いました。記憶に残る所ばかりでした。どのお寺も、境内と本堂の様子ぐらいはそれなりにはっきりと思い出せます。
名鉄谷汲線(廃線)の谷汲駅(廃駅)にちょっと寄り道して電車を見、昼食には名物の椎茸(うまい!産地偽装でないと信じます)をいただき、再び歩いてお寺へ向かいます。
山門の脇にある「西国三十三番満願霊場」と書かれた石。これを見たあたりからだんだん気分が高まってきます。ゆっくりゆっくり参道を歩きながら、一人で若干ニヤニヤしてたのは周りの人にどう映ってたんでしょう・・・
正面の階段を上りきったらそこは本堂です。お参りしたら、御朱印をいただきます。ここの御朱印は、本堂・満願堂・笈摺堂の3つセットで900円也。これで、三十三ヶ所の御朱印がそろいました!達成感あり、ちょっと安心したような気分あり。とにかく、「よかった!!」という気分でした。もう一度本堂で手を合わせ、満願堂と笈摺堂にも行きます。御朱印だけもらって行かないのは気分よくないですから。
まずは笈摺堂。巡礼を終えた笈摺、納経帳、金剛杖、その他いろいろ納められていました。こんなにたくさんの人が自分と同じように巡礼してるんだな・・・と、心強い気分でした。
最後に満願堂。ここまで来る人はほとんどいないみたいです。満願堂まで、至る所に見える「満願」の文字。ちょっと感動しながらゆっくり歩いてたら、雨が降り出したので、急いで満願堂に避難します。
本堂で納め忘れた写経をここで納めながら、ゆっくりお参りさせていただきました。
雨はしばらくやみそうにもなく、雨具もないので、しばらく待つことにします。ずっとご本尊に手を合わせてるほど落ち着いてはいられないので、携帯で何人かに満願の報告メールを送ったりして過ごしました。キーワードは「ありがとうございました」。
今日満願を果たせたのは、自分を育ててくれた家族や、巡礼を始めるきっかけを作ってくれた大切な友人などなど、自分の周りのいろんな人のおかげであり、また、巡礼を行うことができた自分の恵まれた境遇のおかげでもあります。本当にいろんな人、いろんなことに感謝しなければいけないな、と、雨やどりしながら携帯メールを打ちながら感じました。
一通りメールを送ったところでちょうど雨もやんできたので、下山しました。
谷汲温泉、その名も「満願の湯」で身を清め、帰りはバス+養老鉄道(元近鉄養老線)で大垣へ、そこから東海道線で帰宅しました。
これで西国三十三所の記録は終了です。
このブログも一旦区切りにしようと思います。
また何か公開したいと思うことがあったら再開するかもしれません。