今回は、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の感想です。
瑞風の旅に参加する前に、私が感じていたいくつもの不安や疑問。それがら、実際に乗ってどう変わったか、書いてみたいと思います。※意見には個人差があります(^^)
- 瑞風の旅の感想。参加してよかった?
- (1)現実離れした「瑞風の旅」、私なんかが参加していいの?参加するのが不安・・・
- (2)私は何のために、高いお金を払って瑞風に乗るのか?
- (3)「クルーズトレイン」より高級ホテルやクルーズ船の方が良くない?
- (4)「四季島」でも「ななつ星」でもなく「瑞風」がいい?
- (5)「瑞風」みたいな贅沢を知ってしまうと、出費が増えるかも??
- <おまけ>(6)1泊2日で40万円もするって、ぼったくりじゃない?
- まとめ:クルーズトレインに乗るかどうか悩んでるあなたへ。
瑞風の旅の感想。参加してよかった?
瑞風の旅の感想を一言で言うなら・・・控えめに言って、最高でした!
本当に、参加できたことに感謝の気持ちしかありません。仕事を2日間休みましたし、若干大きな出費(前泊の費用等も含めると45万円ほど💸)ではありましたが、後悔は、全くありません。
しかし、参加前には、大きな不安や疑問を感じていたのも事実。そんな不安や疑問がどう変わったか、5つほどご紹介しながら、感想を書いていきたいと思います。
(1)現実離れした「瑞風の旅」、私なんかが参加していいの?参加するのが不安・・・
価格的にも内容的にも、現実と大きくかけ離れている瑞風の旅。出発前(当選の連絡を受けた時とか)は、やはり、楽しみよりも不安が圧倒的に大きい状態でした。
「40万円分楽しめるのかな・・」とか、「私には場違いじゃないだろうか?」とか、不安は次から次へと出てきます。正直な話「今回はパスしてまたの機会にしようかな・・・」と思ったことも1度や2度ではありません。
しかし、不思議なことに。
申し込みをし、旅行費用を支払い、旅行の準備をし、下調べをし・・というプロセスの中で、寝ても覚めても「瑞風」のことを考えて過ごしていたら、徐々に気持ちが「瑞風モード」にシフトしていきました。
家族で大阪駅に「瑞風」を見に行ったり、乗車経験者のブログや動画を見たりしていると、次第に、雲の上の存在と思っていた「瑞風」が「自分のいるべき場所」と思えるようになってきて、「不安」が「楽しみ」に変わっていきました。
乗車後の今となってはもう、「瑞風」は「私の帰る場所」とすら思っていたりします(笑)
乗車前に、どれだけ気持ちを「瑞風モード」に切り替えられるか。これは、瑞風の旅を楽しむための、重要ポイントの1つです。
やり方は人それぞれだと思いますが、
・何度も見に行ったり
・ブログや動画やSNSで情報を仕入れたり
・葉加瀬太郎さんのテーマ曲をリピートしたり
・スマホやPCの壁紙を「瑞風」にしたり
みたいなことをすると、きっと、テンション上がってきますよ!
ちなみに。クルーの皆さんは、どんな方にも優しく接してくださいますので、「冷たくされたらどうしよう・・」なんて不安は、全く必要ありません。(もちろん、ひどい迷惑行為を繰り返したら冷たく対応されると思いますが(笑))
(2)私は何のために、高いお金を払って瑞風に乗るのか?
瑞風の旅の旅行代金は、安くても、1泊2日で30万円台です。そんなに高いお金を払う意味があるのか?というのは、ある意味、永遠の課題かもしれません。40万円分も楽しめるかな・・・という不安は、出発するまで、少なからずずっと感じていました。
で、実際に乗って思ったこと。
瑞風は「乗るもの」でもありますが、それ以上に、瑞風の旅は「体験するもの」「感じるもの」です。普段みたいに、景色を眺めながら列車旅を楽しむ、という過ごし方ももちろん良いのですが、瑞風には、普通の列車にはない素晴らしい場所やイベントがあり、気軽に話せるクルーの方もいらっしゃるので、「瑞風でしか体験できないこと」をフルに楽しまなきゃもったいない!!
ということで、
「2日で40万円使うってどんな気分?」
「思いっきり非日常の体験をしてみたい!」
「瑞風が好きすぎて、乗りたくて仕方ない!」←私のこと🤣
みたいな、好奇心に満ち溢れた気持ちで参加すると、楽しい出来事の連続で、期待以上に満足でき、結果的に、40万円の旅行費用にも納得できる可能性が高くなると思います。
普段の列車旅ではできないことや、普段の列車旅とは違うこと、今まで足を踏み入れたことのない世界を、ちょっと背伸びして体験してみる。それによって、人生の経験値を高め、人生の幅を広げる。そんなことも、高いお金を払って瑞風に乗る意味かもしれません。
一方で、「山陰本線走破したい!」とか、「87系乗ってみたい!」とか、「タダでいいお酒飲みたい!」とか、普段の乗り鉄旅行の感覚で瑞風に乗るのは、個人的には、あまりおすすめしません。(もちろんダメではないですし、期待通りの結果は得られます。でも、コスパが悪すぎる・・)
(3)「クルーズトレイン」より高級ホテルやクルーズ船の方が良くない?
一般的に、「超一流」「非日常」に触れようと思ったら、リッツカールトンや帝国ホテルのような高級ホテルに泊まったり(食事したり)、クルーズ客船に乗ることを想像されることが多いと思います。
その一方で、鉄道好きな私たちが、「一流」とか「非日常」に触れたいと思った時の選択肢として、「瑞風」のようなクルーズトレインは、非常に魅力的だと、乗ってみて改めて思いました。
瑞風のクルーの方は、帝国ホテルで研修をされたそうです。つまり、瑞風では、帝国ホテルと同様のサービスを提供していただけるということ。瑞風の旅に参加すれば、「豪華列車の旅」と「一流のサービス」を同時に体験することができるって、非常に合理的ですよね(笑)
(4)「四季島」でも「ななつ星」でもなく「瑞風」がいい?
現在、日本で運行されているクルーズトレインは、「瑞風」以外にも、「ななつ星」や「四季島」があります。
その中で私が今回「瑞風」を選んだ理由。
1つは、単純に、関西在住で交通の便が良い、という現実的な理由です。
そして、もう1つ、とても重要な理由が、初めて列車に出会った時に「乗りたい!」と思ったこと。
あくまでも感覚的なものですが、列車の外観や車内の雰囲気、親しみやすさ、「(旧)トワイライトエクスプレス」の旅の楽しかった記憶、などを、私の脳が総合的に判断して、「乗りたい!!」という気持ちを起こさせているのだと思います。
一方で、以前、上野駅で「四季島」を見た時は、いまいち「乗りたい!」という気持ちが高まらなかったんですよね・・・
(デザインは素晴らしいし、豪華さはしっかり伝わってくるし、乗ったら満足することも想像できるんですけど、どこか、自分が乗る列車じゃない感覚。)
せっかく乗るんだから、妥協せずに好きな列車、乗りたい列車に乗る。そんな気持ちも、とても大事です。「どれでもいいや!」ではなく、「瑞風に乗りたい!」「ななつ星に乗りたい!」と思って申し込むと、当選した時の嬉しさも大きく、迷いも生じにくいですよね。きっと。
逆に、もし、「瑞風」も「ななつ星」も「四季島」もあまり惹かれないなら、「今は、日本のクルーズトレインには乗らない」というのがベストな選択かもしれません。
ちなみに、私がもし、もう一度クルーズトレインに乗るなら、間違いなく「瑞風」を選びます。もともと瑞風大好きでしたが、乗ってみて、さらに好きになっちゃいました(笑)
(5)「瑞風」みたいな贅沢を知ってしまうと、出費が増えるかも??
これは、個人差があると思いますが、私の場合。瑞風に乗ってから、逆に、お金の無駄遣いは減ったと思っています。
「瑞風」という、異常に満足感の高い「超一流」を知ってしまった私。
また「超一流」を味わいたいという気持ちが高まった一方で、満足感のそこまで高くない「中途半端な贅沢」や「見栄のための消費」をしようという気持ちは、半減しました。
例えば、新幹線のグリーン車に(ポイントでなくお金を払って)乗ることとか、他の選択肢があるのにちょっと楽するためにタクシーに乗るとか、ほぼしなくなりました。「プレモル」も最近飲んでないな・・・
一方で、「満足感を得られることにお金を使いたい」という気持ちは高まっていて、最近は、「行きたい!」と思った路線に乗りに行ったり、行きたいセミナーやコンサートには躊躇することなく行っています。
結果的に、支出はそれほど変わってないですが、同じお金を払って得られる満足感はかなり高まり、人生全体としては非常に充実した状態になっていると思います。
<おまけ>(6)1泊2日で40万円もするって、ぼったくりじゃない?
これも、乗っていて思ったのですが。JR西日本は、「瑞風」という列車で、多分ほとんど儲けていません。
確かに、乗客からしたら、1泊2日で1人30万とか40万とか、旅行費用としては安くない金額を支払っています。
しかし。
乗務されるクルーの方や他のスタッフの方の人件費や移動の旅費、車両(瑞風バス含む)の減価償却費や維持費や燃料費、食材費、参加者へのサービスの費用等々を考えたら、収入以上に経費も嵩んでそう・・・と実感する場面が、実際にたくさんありました。
「採算度外視」ではないと思いますが、「瑞風」は、JR西日本の広告塔としての役割を果たすために、普通の列車では考えられないような手間やコストがかけられています。本当に、いろんなところでお金がかかっている列車です。
なので、ぼったくりなんてことは全くなくて、列車の収支としては、良くてもギリギリ黒字、もしかしたらちょっと赤字かもしれません。ある意味、乗り得列車かも(笑)
まとめ:クルーズトレインに乗るかどうか悩んでるあなたへ。
クルーズトレインは高い!
クルーズトレインなんで自分にはまだ早い!
平日2日間も休めない!
老後の楽しみに取っておきたい!
一緒に乗る人もいないし1人だと高い!
etc
クルーズトレインに「乗らない」理由なんて、探せばいくらでも出てきます。人間は「現状維持」が大好きな生き物なので、1泊2日の旅行に何十万円も払うとか、非日常の豪華な世界に身を置くことを想像するだけで、とても大きな抵抗やおそれを感じるはずです。私もそうでした。
そして、ほとんどの人は無意識に「瑞風なんて自分とは関係ない」「見るだけで十分」と思って、「いいな」と思いながらも応募せずに過ごすわけです。私もそうでした。
しかし。
それを乗り越えて、瑞風に乗ったことで得られたものは、私にとってあまりにも大きかったです。
ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、瑞風の旅を体験したことで、私の人生は大きく変わりました。
30万円分の満足感を得られるかどうかは個人差があると思いますが、実際に乗ってみないと見られない景色、乗ってみないと感じられない感覚は、必ずあるはずです。
ということで。
もしこの記事を読んで、クルーズトレインに乗ってみたいと思っていただけたなら。まずは、とりあえず、一度、抽選に応募してみることをおすすめします。(本当に行くかどうかは当選してから考えればOK!)
以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。