フィンランドの首都「ヘルシンキ」から、北極圏の入口「ロヴァニエミ」まで、一晩かけて走る夜行列車、「サンタクロース・エクスプレス」。
この列車の寝台車に実際に乗ってみた記録を、2回シリーズでお届けします!
寝台列車好きな人、乗るかどうか悩んでいる人、そして、乗る予定の人も、ぜひ参考にしてください!
そして、既に乗った方も、乗った時の記憶を思い出していただけたら嬉しいです。
※ネット予約の方法については、こちらにまとめています!
サンタクロースエクスプレス、出発はヘルシンキ中央駅
ヘルシンキからロヴァニエミに向かう列車は、1日に4本ほどありますが、夜行列車は2本。
18時台と23時台にヘルシンキ中央駅を出発します。
今回私が乗ったのは、23時台に出発する列車。
翌朝、ロヴァニエミには、11時過ぎに到着します。
ということで、まずは、ヘルシンキ中央駅で、出発するまでの要注意ポイントをまとめておきます。
(1)子供連れで23時まで待つのは、つらい。
時間帯を優先して1階の個室にするか、2階の個室を優先するか、ちょっと悩んだのですが、私の希望で、2階の個室を選択(^_^;)
<予約の方法と、2階の個室に変更した経緯はこちら!>
フィンランドに国際電話!~サンタクロースエクスプレスの予約を変更(1)~ - みずほのブログ
ネット予約にチャレンジ!フィンランドの寝台列車「サンタクロースエクスプレス」の予約
その結果、ヘルシンキ市内で23時まで待つことになりました。
子供連れには辛かった・・・
幸い、お客さんの少ないレストランで、3時間近く過ごすことができました。
この3時間で、子供の睡眠時間と、ロヴァニエミに向けた作戦会議の時間を確保!
食事のサラダセットも非常に満足で、コーヒーも飲み放題。
結果的には、そんなに悪くありませんでした。
参考までに、夕方から夜までのタイムスケジュールはこんな感じでした。
17時頃・・・レストランに入店
(19時頃、食事が終わり、子供はソファーで眠る。)
21時頃・・・レストラン閉店時間。店を出て、荷物を預けたホテルへ。トラムで遠回りして時間稼ぎ。
22時頃・・・ホテルからヘルシンキ中央駅へ。駅のベンチで座って待つ。
22:45頃・・・入線後すぐにホームへ移動して乗車。
(2)ヘルシンキ中央駅、治安はいいけど、ベンチは少ない!
駅に着いてから列車が入線するまでは、ベンチで待ちました。
この駅、ベンチは少ないです。
まあ、入れ替わりはそれなりに多いので、少し待てば座れる可能性が高いです。
冬の氷点下の中、ホームで電車を見ながら過ごすこともできないので、建物の中で過ごすとなると、バーガーキングなどの飲食店か、あまり多くないベンチ。
バーガーキングも結構混雑してました。
ヘルシンキは、治安はそんなに悪くないので、駅の建物の中にいて怖いと感じることは全くありませんでした。
(3)夜になると、コンビニでお酒が買えない!
これは完全に想定外!
列車の中で1杯飲もうと思って、駅のコンビニに行ったのですが、夜になるとお酒は買えないという事実!
店員さんに、「ビールありますか?」と聞いたら、「レストランやバーでしか飲めないよ」と言われて、諦めたのでした。
昼間にスーパーなどで買っておくのが確実です。
冷えたビールを飲むのは難しそうですね(^_^;)
(4)23:13の列車、入線は22:45頃。
時差の影響もあり、一刻も早く列車に乗って眠りたい、私たち家族4人。
5分ごとに、長男と2人、ホームに列車が入線していないか確認しに行っていました。
その結果、待ちに待った入線は、22:45頃でした。
入線後は、すぐに乗車できました。
列車に乗って、ヘルシンキ中央駅を発車したら、とりあえず寝る!
列車は長いので、乗車する号車によっては、駅のホームを延々と歩く必要があります。
私が乗った62号車も、駅の建物からは遠く、7両分ぐらいスーツケースと子供を連れて歩きました。
長かった・・・
2階席は、とにかく高い!
なかなか写真では表現しきれていないのですが、お分かりいただけますか?
ホームの人がだいぶ下に見える感じ。
明るい時間なら眺めがいいと思いますが、冬は1日の半分以上が夜。
2階じゃなくても良かったかな・・・とも思いましたが、部屋にトイレがあることと、日本では絶対に体験できない、非常に高い2階席は、乗る価値ありです。
1階席との差額も、20ユーロぐらいですし。
ということで、入線してから眠るまでの要注意ポイントです。
(1)早めに駅に行こう!列車は長い、車内の移動はしんどい!
発車直前にヘルシンキ中央駅に到着する場合などは、要注意です。
まず、列車は、寝台車、座席車、食堂車合わせて、15両ぐらいあります。
ホームを歩けば一応平坦ですが、車内の移動は、2階建て寝台車があるので階段の上下を伴います。
スーツケースを持って階段の上下を繰り返すのは、かなりしんどいですので、早めに駅に着いて、入線後すぐに、自分の号車を探してホームを歩くのが良いです。
(2)発車後しばらくしてから、車掌さんが検札に回ってくる!
乗ってすぐに寝てしまうと、数十分後に起こされるかも!
車掌さんが来るまでは、人前に出ても大丈夫な状態で過ごしましょう。
(特に、女性の方は気になるのではないでしょうか。)
(3)個室の鍵を取るのを忘れずに!
個室寝台には、各室に鍵があります。
プラスチックのカード型のカギが、乗車時には、刺さったままの状態になっています。
ですので、入室時に、鍵を抜いて手元に持っておかなければいけません。
私は、乗ってから30分ぐらい気付きませんでした。
ちなみに、カード式のカギ。
写真を撮り忘れて、言葉で表現するのがなかなか難しいですが、穴の開いたプラスチックのカードです。
私がこの鍵を見た時に思い出したのは、30年ぐらい前の高速道路で使われていた、穴の開いた紙の通行券。
アラフォー以上の人なら記憶にあるでしょうか・・・
(4)個室には、ペットボトルの水がある!
実は、ヘルシンキ中央駅のコンビニで、事前に水を仕入れていたのですが、車内にも置いてありました。
サンタクロースやトナカイの絵が描いてあるデザインは、コンビニやスーパーでは見かけない、VRオリジナルでした。
お土産にしても面白いかもしれませんね。
乗って落ち着いたらもう24時!明日に備えて、ゆっくり寝ましょう!
せっかくの寝台車。
乗って、発車して、検札も終わって、歯磨きして、トイレも済ませたら、ゆっくり寝ましょう。
寝台車のベッドは、お世辞にも広いとは言えませんが、寝るには十分な広さ。
防音性は若干弱いですが、個室なので、鍵を閉めたら、自分たちだけの空間です。
ということで、今日も一日、お疲れ様でした。
おやすみなさい!
寝てから、翌朝までの話は、また改めてアップしたいと思います。
お楽しみに!!