ヘルシンキのヴァンター空港、市内へのアクセスは?
今回は、ヘルシンキの空港から市内へのアクセスの話です。
空港から市内へのアクセスは、海外旅行で、入国手続きの次にネックになりやすいポイントですよね。
ヘルシンキの空港から市内へのアクセス方法として、ガイドブックなどでは、バスと鉄道、タクシーなどが紹介されています。
どれも、それほど難易度は高くなく、「Central Station」やホテルの名前などが英語で分かれば、ガイドブックに従って、おそらく何とか移動できます。
フィンランドは治安もいいですし。
ですので、ややこしいのが苦手な方や、細かいことを気にしない方は、この文章を読まなくても、ガイドブックに従えば大丈夫です(^_^)
ということで、今回ご紹介する内容は。
私みたいな「鉄道好き」が、楽しみながら、安心して、空港から市内まで列車を利用するための「まめ知識」をお届けします。
ヘルシンキへの旅行を予定している鉄道好きの方、特に、
「路線図を塗りつぶしたい乗り鉄の方」
「1日乗車券が大好きな方」
「空港アクセス鉄道が好きな方」
「いつも、同行者から頼りにされてるガイド役の方」
などには、必見の内容です!
ヘルシンキの空港アクセス鉄道の路線はこんな感じ
まず、路線図はこちら。
ヘルシンキの空港アクセス鉄道は、ハート形の環状線になっています。
右上に向かうタンペレ方面の路線と、左下に向かうトゥルク方面の路線の間をつなぐように、空港を経由する路線が建設されて、環状になったようです。
位置関係としては、
ハート形の右上付近にある「Lentoasema」が空港駅。
一番下の「Helsinki」が、ヘルシンキ中央駅です。
ヘルシンキの空港アクセス列車の運転体系は?
ハート形の環状線を走る列車は、
・時計回り=内回りの「P train」(青色)
・反時計回り=外回りの「I train」(緑色)
があります。
いずれも、ヘルシンキ中央駅を出発して、途中で空港駅を経由し、ヘルシンキ中央駅に戻ります。
そして、空港駅は、ヘルシンキ中央駅からヘルシンキ中央駅までの中間地点付近。
ということで、PとI、いずれの列車に乗っても、約30分で、空港とヘルシンキ中央駅の間を移動できます。
空港から乗る場合、どちらの方向に乗ってもヘルシンキ中央駅にたどり着くので、外国人旅行者にはとても有難い運行体系ですね。
乗り鉄なら、往復で違う経路(同じ系統)を利用すれば、1周の乗りつぶし完了です(^_^)
みずほの妄想・・ヘルシンキの空港アクセスを、伊丹空港アクセスに重ねてみる
かなり無理のある妄想ですが、せっかく思いついたので、披露します(笑)
阪急伊丹から伊丹空港を経由して豊中に向かう新線を建設してしまいましょう!!
阪急大阪梅田駅=ヘルシンキ中央駅
阪急神戸線神戸方面=トゥルク方面
P train:大阪梅田→塚口→伊丹→伊丹空港→豊中→大阪梅田
I train:大阪梅田→豊中→伊丹空港→伊丹→塚口→大阪梅田
こんな伊丹空港アクセス鉄道ができたら、面白いと思いませんか?
まず内回りだけなら実現できるかもしれない・・・と思ってしまうのは私だけ??
ヘルシンキの空港アクセス P trainとI trainの使い分けのコツ
妄想はともかくとして。
ここからは、P trainとI trainの使い分けのコツ、私が実際に利用して気付いた点をご紹介します。
ガイドブックなどでは、空港から中央駅までの所要時間はどちらでも大差ないので、どちらでもいいと書かれています。
実際に、そのような理解で問題ありません。
しかし、スーツケースを持って移動することが多い海外旅行、移動は少しでも楽にしたいもの。
ということで、「ヘルシンキ中央駅での発着ホームと、市内の目的地によって使い分けるべし」というのが、私が数回利用して至った結論です。
詳しく説明すると。
ヘルシンキ中央駅は、行き止まりのホームが十数本並んでいます。
・P trainの出発とI trainの到着は西側
・P trainの到着とI trainの出発は東側
のホームが利用されています。
ということで、例えば、空港から市内へ向かう場合。
宿泊するホテルや目的地が、
中央駅の東側なら「P train」に、
中央駅の西側なら「I train」に乗ると、
下車してからの移動距離を若干少なくできます。
また、トラムに乗り換える場合、西側に到着する「I train」が比較的近かったです。
空港駅でどちら方向に乗るか悩んだときなど、参考にしてみてください。
ヘルシンキ空港から市内までのきっぷの買い方
次に、列車の選び方と合わせて悩むのが、きっぷの買い方。
チケットの種類と、券売機での買い方を、簡単に説明します。
英語が得意な方は、こちらで最新情報を確認できますので、ご覧ください。
(1)片道乗車券(シングルチケット)
ヘルシンキ近郊の鉄道の料金は、ゾーン制。
Aゾーン=市内中心部(ヘルシンキ中央駅はAゾーン)
Bゾーン=周辺部
Cゾーン=Bゾーンの外側(空港はCゾーン)
Dゾーン=Cゾーンの外側
という感じです。
これも無理やり大阪で例えるなら。
Aゾーン=大阪環状線内(梅田はここ)
Bゾーン=大阪市内
Cゾーン=大阪府内(空港はここ)
Dゾーン=京阪神
みたいな感じなのかな・・・
ということで、空港から中央駅に向かうには、「ABC」のチケットが必要です。
「ABC」のシングルチケットは、4.6ユーロ。(2019年12月現在)
券売機は英語表示ができるので、「SINGLE」「ABC」のキーワードを覚えておけば、何とか購入できます。
駅の券売機は、VISA、MASTERカードも暗証番号で使えるので、便利ですよ!
ちなみに、シングルチケットは、レシートのようなペラペラの紙で、有効時間(購入から1時間半ほど)が印字されています。
時間内なら、中央駅でトラムなどに乗り換えてもOKです。
(2)1日乗車券(Day ticket)
乗り鉄なら、こちらが断然おすすめ。
日本でよくある「当日有効」ではなく、「使用開始から24時間有効」です。
ですので、午後に空港に着いて1日券を使い始めたら、翌日の午後までそのまま使えます!
滞在日数によっては、2日券以上もありますので、うまく利用しましょう。
空港から市内へ向かうなら、シングルチケットと同じ「ABC」ゾーンの、1日券を購入します。
券売機では、「Day ticket」「ABC」「1day」を選択すれば購入できます。
ABCゾーンの1日券は、12ユーロ。(2019年12月現在)
往復+トラムに数回乗れば元は取れますし、何度もチケットを買う手間も省けるのは大きいです。
1日券は、シングルチケットのようなペラペラのレシートではなく、ICチップが埋め込まれたカード式。
購入時には未使用状態で、1年以内に使用開始することができます。
最初に列車に乗車する時に、列車内や駅にある改札機にタッチして、使用開始(validation)する、というシステムです。
改札機にタッチしてから24時間が、有効期間になります。
ちなみに、タッチするのを忘れたまま乗ると、不正乗車となり、結構な金額を取られるようなので、要注意です。
まとめ
以上、ヘルシンキの空港アクセス鉄道についてご紹介しました。
鉄道は、空港から中央駅まで所要時間約30分、2種類のルートで、10分毎に運行されているので、非常に使いやすいです。
空港駅でどちらの方向の列車に乗っても中央駅に到着する、というのも、初心者には安心なポイント。
そして、もし余裕があれば、P trainに乗るかI trainに乗るかも、その日の予定に合わせて検討してみるとベターです。
あと、きっぷを買う時は、「空港はC、中央駅はA」と覚えておくと安心です。
初めて訪れる都市で、空港から市内への移動は不安なもの。
この記事を参考に、ヘルシンキを訪問する時の不安を、少しでも解消していただければ嬉しいです!