旅行先の中小私鉄、ICカードがお得だけれど・・・
鉄道系ICカードはどんどん種類が増えてきています。
JRを中心としたメジャーどころは、提携が進んでいて、
全国各地でJRや私鉄や地下鉄などに乗れてしまう、
非常に便利な世の中になってきています。
一方で、中小の私鉄では、
各社独自のICカードを採用しているところも多くあります。
運賃割引や、チャージの割り増しなど、いろいろメリットがあるのですが、
1日や2日の旅行でわざわざ買って使うメリットがあるか・・・
というのは、旅行者にとって悩みどころです。
今回、富山地方鉄道のICカード「ecomyca(えこまいか)」を、
富山日帰り旅行の時に使ってみました。
富山地鉄のICカード「ecomyca(えこまいか)」
富山地鉄のサイトでは、下記のように紹介されています。
ecomycaカードは、富山地方鉄道のICカード乗車券です。小銭が不要でリーダーにタッチするだけで運賃の支払いができる便利なカードです。
富山軌道線(市内電車・環状線)、路線バス(但し、高速バス、県内高速バス、季節運行バス、特急バス、観光路線、まいどはやバス以外のコミュニティバスは除く)及び鉄道線に乗車できます。 1枚で定期も搭載でき、まいどはやバス、富山ライトレールのポートラム、フィーダーバス(パスカの割引適用)にも使用できます。
販売価格は2,000円。
そのうち500円がデポジット、1,500円が利用可能額です。
払い戻すと、デポジットは返ってきます。
利用できるのは、富山地鉄やライトレールなど、富山地区限定。
ICOCAやSuicaとの相互利用はできず、あいの風とやま鉄道も利用できません。
ICカードを利用するメリットとして、
富山地鉄(軌道・鉄道・バス)の運賃の割引があり、
通常運賃から10%引きになります。
実際に「ecomyca」を日帰り旅行で使ってみた!
今回、富山に出かける用事があり、少し時間があったので、
まだ一度も乗ったことがない、富山地鉄に乗ってみることにしました。
あまり時間もなかったので、乗れそうな区間は、
だけでした。
普通の乗車券を買うと、1,840円+630円=2,470円。
1日フリーきっぷは2,500円。
誤差の範囲ですが、1日乗車券は微妙に高い!
そこで、ICカード「ecomyca」を使ってみることにしました。
ICカードで乗車しました。
1,840円のところが、1割引の1,660円になりました。
この時点で、購入時の利用可能額1,500円では残額不足。
160円を追加で支払いました。
このあと1,000円以上使う予定があるなら、
追加でチャージしても良かったですね。
通常運賃630円を支払いました。
最後に、電鉄富山駅で払い戻して、デポジットの500円を返してもらいました。
最終的に、実質負担額は1,660円+630円=2,290円。
普通にきっぷを購入した場合の2,470円より、
180円ほど安く済ませることができました。
中小私鉄のICカードを買うべきかどうかの判断基準
今回は、富山地方鉄道の「ecomyca(えこまいか)」を使って、
180円ですが、節約することができました。
他の中小私鉄のICカードも、
2,000円(うち500円はデポジット)で販売されていることが多いですが、
旅行者でもICカードのメリットを受けられることがあります。
・1,500円分以上利用する予定がある。
・1日乗車券が高い。
・ICカード利用時に運賃の割引がある。
(チャージ増額は、リピーターか高額利用者でないとメリット少ない)
・窓口で払い戻す時間がある
これらの条件に当てはまる場合は、1日や2日の利用でも、
ICカードのメリットを享受できる可能性がありますので、
旅行の際には、余裕があれば、検討してみましょう!
(とはいえ、数百円の差なので、「気にしない」という作戦もありです!)